蛋白質を構成しないアミノ酸（非蛋白質構成アミノ酸）の一つである5- アミノレブリン酸（以下「5-ALA」）は、生体内で金属と結合し、生命活動の根源的な部分に係るポルフィリンの合成経路の発端となる物質です。哺乳類においてはヘム（Haem）生成経路、植物においては、クロロフィル（Chlorophyll）の経路の前駆体となります。

　5-ALA の外部からの摂取により、ポルフィリンの蓄積量が有意に増加(Teper E, et al., 2012) し、ヘムやクロロフィル経路を活性化させることが知られており、様々なサプリメントや肥料などに活用されています。
　近年の研究では、Ⅱ型糖尿病により低下した5-ALA 合成機能の改善による症状改善、老化に伴い減少するミトコンドリア機能の補助、組織への照射による癌細胞の識別や治療など様々な場面での活用が期待されています。